【デザイン関連記事】ダ・ヴィンチミニwで3Dプリント

【デザイン関連記事】を更新します。

こんにちはイワサキです。

前回からの続きです。ひとまずモデリングデータが完成したので3Dプリンタに移行します。

使用する3Dプリンタ

今回使用する3DプリンタはXYZプリンティングさんのダ・ヴィンチミニWです。

家庭用の3Dプリンタとしてはかなり有名なんじゃないでしょうか。

2年ほど前に購入したのですが、ほとんど使った事がなくて。

フィラメントはPLAを使います。

XYZプリンティングジャパンのダヴィンチミニW

モデリングデータの調整

アッセンブリされたデータをプリントしやすく各部品に分けていきます。

ひれ部分がかなり大きかったのでそこは分割しました。

大きな部品に関しては中を空洞化し、他は中が詰まった状態で出力することにします(一応出力ではシェルに設定します)。

ちなみに周囲にある四角の線はプリント範囲の目安です。

コンテスト用のデータを分割してSTL出力する

それをSTLデータで書き出して、XYZ wareというソフトに読み込ませます。

コンテスト用のデータをXYZwearというソフトに読み込ませる

ここからプリント用データに変換するのですが、出力の精度の選択によってプリント時間が変わってきます。

簡易設定で 【 普通 】 【 良い】【非常に良い】の3段階が用意されていて今回は時間の都合で 【 普通 】 を選択。

印刷時間が3時間30分となっています。

ちなみに 【 非常に良い 】 の設定だと13時間を超えます…

そして変換させるとこうなります。

XYZwearのサポート材イメージ。赤く色付け下部分がサポート

各部品にサポート材といわれる支えが付きました。

球体の左右など地面から離れた部分を印刷する場合に必要です。(半球に割って印刷する場合は別ですが)

実際に3Dプリント

ダ・ヴィンチミニWにデータを送り、プリントしていきます。

一応Wi-Fi対応なのですが、以前接続に時間が掛かったため今回はUSB接続にしました。

表示されたプリント時間は6時間…データ変換時の数値とだいぶ違ってます。

部品数が多いので2回に分けて印刷します(印刷12時間ですね)。

個人の意見ですがPLAでも臭いは結構あり、ブラックキャップの臭いによく似ています。

本当はクリア材で作りたかったのですが、残っていた分では足りそうもないとわかったので、

急遽、黒でプリントしました。

コンテスト用に3Dプリントしてみたもの。黒のフィラメントを使用。

印刷されたパーツはこんな感じです。全部品でのプリント時間は5時間半×2回で11時間でした。

溶解したフィラメントの線がウネウネしてます。

3Dプリンタの仕組み的にはジョジョの奇妙な冒険でいう徐倫のスタンドみたいな感じでしょうか(6部わかりますかね…)。

ストーンフリーという長い紐のスタンドで色々な形に変化します。

3Dプリンタの構造を説明するための紐で形を作るイメージ。

このプリンタも細い糸をぐるぐる巻きにして層を作っていくような仕組み。なのでフィラメントの太さである程度造形の制限が掛かります。

積層方向は0.1mmピッチまで調整できるようですが今回は0.4で出したので仕方ないですね。

3Dプリンタで出力したフィラメント。赤い部分がサポート材でなかなかはがせない。

思っていた以上にサポート材部分が多くてはがすのに苦労しました。

プリンタによってはサポート材に別材料を使って剥離しやすいものもあるようですが、

このプリンタは同素材ですのでカッターやニッパーで切る必要があります。

細いところは手でももげますがフィラメントの線がプチプチとして指に刺さります。何か川海老を揚げたものをつまんでいる気分です。

3Dプリントの精度説明。小さな孔は塞がってしまう。

今回関節などの接続孔は3mm以上見てましたが中にサポート材が入っていた事もあり、かなり潰れました。

後でピンバイスで掘り起こします。当然凸のピンも合わないので調整します。

PLAの素材は硬くてきれいにするのが難しいです。

結果サポート材の除去などで2時間近く奮闘…

組み上げて完成

コンテスト用に作ったデータを3Dプリンターで出力して組み立てる。

組んで行くとこうなります。目玉部分にビー玉が入っているのがわかりますでしょうか。

関節下にもビー玉を嵌めましたがかなりきつくて何か所か割れました…0.5㎜の余白では足りなかったようです。

本当はこれでコロ走行するはずっだったのですが。

それと黒のままだと印象が良くないのでゴールドでスプレーします。

3Dプリンターで出力した竜の置物。スプレーで塗装する。

ヒレ部分のボコボコ感がひどいですね。この辺はもっと細かく分割して出力する必要があると思いました。

(サポート材をできるだけ使わない)

面倒ですがプリント時にはプラモデルのように平面ができる形に分割し、

隆起する部分が上面になるようにした方がよさそうです。

しかしだいぶレンダリングとイメージが変わってしまいました…

コンテスト用の竜の置物のレンダリングイメージ。透き通ってキレイ。

データ的には合っていますが、なめらかな面にするには出力用の分割方法とプリンタ設定も【良い】以上にしないとダメみたいです。

なので2、3日はプリント作業を覚悟しないと…

次からはよく考えてプリントしたいと思います。

前回:モデリングと3Dプリント

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